物腰の柔らかい話し方や女性ならではのマルチな対応力は、特に接客業において高い人気を誇ります。学生やフリーター層にはない、安心感や安定感を求めて採用している企業も多いのではないでしょうか？今回は、そんな主婦(ブランク)層の採用成功に導くための効果的な打ち出し方、原稿表記についての考察を行っていきます。
目次
多くの主婦層が気にしている募集項目は？
下記資料は、応募者2500人を対象に行ったアンケート結果です。主婦(ブランク)層が募集要項の、どの項目を重要視しているのか…特に注目度の高い上位4項目を抜粋しています。
アンケート結果
- 仕事内容・・・69.6％
- 勤務地（自宅から近い）・・・61.3％
- 勤務時間・・・60.5％
- 給与・・・38.2％
給与は４位。なによりも「時間」を優先したい
多くの主婦(ブランク)層は給与の高さよりも、仕事内容・勤務地・勤務時間を検討材料にしています。小さなお子さんの子育てをしている方が多いためか、家事との両立がしやすい午前中～夕方までの限られた時間での働き方を希望したいと考えている方がほとんどのようです。
出典：2016年7月 マクロミルパネルアンケート調査
仕事内容の項目については後述しますが、【長期勤務】を希望する方が多く、自分に合った仕事がしたい・人間関係の良好な環境で仕事がしたいと考えている方が多いようです。見直しの難しい勤務地に関しては、仕事内容・勤務時間仕事内容・勤務時間の表記の仕方やシフトの組み方次第で解決できる可能性が十分にあります。
主婦(ブランク)層に効果的な原稿表記・文言
アンケート結果から主婦(ブランク)層の多くが、「勤務時間」と「仕事内容」に注目していることがわかりました。それらを踏まえて、次は具体的にどんな条件がターゲットの応募対象になれるかを考察しています。
勤務時間・日数
出典：2016年7月 マクロミルパネルアンケート調査n=2575
シフトは週3日、週4日を希望している方が全体の69%を占めています。求人には「週3日～相談ok」または「週4日～相談ok」の文言を表記しましょう。1日の労働時間は、4h以内を希望している方が全体の46％。5h希望が31％になっていますので、「1日4h～相談ok」または「1日5h～相談ok」の文言を表記しましょう。
このとき「シフト自己申告」や「週ごとのシフト提出」、「シフトの融通が利く」などの旨も伝えることができれば、より効果的です。主婦(ターゲット)層にとって、お子様の怪我や病気はどんなに気を付けていても防ぎようがありませんので、有事の際でも受け入れてくれる柔軟な姿勢が安心感に繋がります。
仕事内容
出典：2015年6月 マクロミルパネルアンケート調査(n=2575)、2015年6月 マクロミルパネルアンケート調査(n=2430)、
仕事内容については、全体の92％が「分かりにくい」と感じています。特にパッと見た時に選ばれやすいからと「簡単」や「誰でもできる」などの文言を安易に使用するのは要注意です。ハードルを下げる文言を入れて満足するのではなく、具体的な仕事内容や仕事が簡単な理由を記載するように心掛けましょう。
また、求職者の7割が「仕事の大変なところ」の記載を求めています。雇用側としては、「大変なことなんて書いたら、応募してもらえないのでは？」と不安に思われるかもしれませんが、求職者にとっては「自分はこの仕事に耐えられるのか・長く働けるのか」の判断を行うためにも必要不可欠な情報です。何が大変で何が楽なのか…その判断基準はひとそれぞれなので、「大変なこと＝マイナスイメージ」という先入観を捨てて、求職者が最適な判断のもと応募ができるように、なるべく情報はオープンにしましょう。これにより有効応募の増加やミスマッチングを防ぐ要因も作ることができます。
まとめ
主婦(ブランク)層採用のコツ、いかがだったでしょうか。今回お持ち帰り頂きたい要素は、「子育て中の主婦(ブランク)層には、時間や日数の融通が利く！」という1点のみです。有事の際に支障がでない体制をイチから整えることは簡単なことではありませんが、要点だけでも参考にしていただければと思います。その他の採用ターゲットへの訴求について気になること、ご不明点等がございましたらお気軽にご相談ください。
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