求人原稿を見たときの感想は、「見やすい」「わかりやすい」「オシャレ」「雰囲気がいい」「働きやすそう」…など様々にあると思います。では、いい原稿とはどんな原稿でしょうか。この記事ではいい原稿の定義と、その作り方をご紹介します。
目次
いい原稿とは、応募される原稿だ。
年に1~2回程度、依頼を受けて、新任の店長や初めて求人広告を扱う担当者様向けに「求人広告とは?」という研修を行うことがあります。もちろん、弊社の新人向けにも行なっています。
その中で、いつも最も大切にしている事が1点あります。それは、「いい原稿とは、応募される原稿だ。」という事です。
見やすい、わかりやすい、オシャレ、雰囲気がいい、働きやすそう。原稿を見たときの感想は様々にあると思いますがどれも不正解。
と、伝えるようにしています。
応募される原稿を作ろう。
さて、ではどんな原稿が「いい原稿=応募される原稿」なんでしょうか?
- サイズが大きいほうが応募される?
- 写真があるほうが応募される?
- ネットで上位にある方が応募される?
原稿を比較してみよう。
下に、4つの原稿を用意しました。どの原稿がいい原稿でしょうか?
ちなみに研修では、全員にタウンワークの冊子を渡して、冊子全体の中から「いいと思う原稿」を挙げてもらいます。
実は正解はありません!
質問の仕方にミスがあるのですが、詳しくは後ほど説明します。
設定を加えて見てみよう。
次に、下記の設定で、応募したい原稿を決めてください。
設定
あなたは主婦です。年齢は43歳、息子が1人小学校2年生です。息子は朝7:30に家を出て15:00に帰ってきます。子供が学校の間を有効に使いたいと思い、短時間のアルバイトを探しています。ただ、実はもう数件のレストランに応募をしたのですが、すべて採用されませんでした…。中には「お昼だけの採用はありません」と、応募後に断られたこともありました。
「でも仕事はしたい。私でもできる、いい仕事はないだろうか…」そう思いながら今日もタウンワークを手に取りました。
この求職者の気持ちになってもう一度求人広告を見てください。
さて、どの原稿に応募しますか?
おそらく2番、もしくは3番を選んだのではないでしょうか。
2番は、主婦活躍中と書かれていますし、特に10:00~14:00とピッタリ働きやすい時間が書いてあります。人との会話が苦手な方だと3番でしょうか。60代まで活躍していると書いてありますし、採用してくれそうです。
おそらく、ほとんどの方が選ばなかった1番のカフェも、実は昼間の時間帯も募集していました。応募しようと思えましたか?なかなか応募しずらいですよね、学生募集に見えますから。
目線が変われば、いい原稿も変わる。
つまり、主婦目線で原稿を読んだとき、1番と4番は「いい原稿」ではないのです。同じように、学生目線・シニア目線・フリーター目線で読むと「いい原稿」は違ってきます。
求人広告はラブレター
広告を掲載するようになると、どうすればもっと効果が良くなるかを考える事が増えます。その時には必ず「応募者をイメージすることが先、原稿の内容は後」です。
ラブレターを書いてから、渡す人を決める人はいませんよね?
必ず、大好きなあの子がOKをくれるように、大好きなあの子を想って一生懸命に書くと思います。求人広告も同じです。どんなに凝った原稿も、見てもらう人を間違えたら意味がありません。
掲載の依頼を出す前に、まずは下記2点を確認してみて下さい。
チェックポイント
- ターゲットは決まっているか。
- ターゲット目線で「いい原稿」になっているか。
最後に
実際の研修では、グループごとに設定を「60歳の男性」や「16歳の高校生」などに分けて、冊子やスマホで探してもらうようにしています。
設定によって調べ方も変わります。シニアをワード検索したり、高校生特集から探したり。探すツールによっても探し方は変わります。
実際の応募者がどんな風に求人広告を探しているのか体験してみる事が大切です。どこがポイントなのか、一覧画面なのか、写真なのか、どんな情報が応募する上で大事だったのか。
求職者になりきることは、求人広告を掲載するうえで、とても良い体験になりますのでおススメです!この研修では、できるだけ「なりきる」事が大事です。楽しみながら、もっと細かい人物設定をしたりしながら、応募したい原稿を探すと面白いのでお試し下さい!
求人・採用にまつわることなら何でもご相談ください
アド・イーグルってなんの会社?
株式会社アド・イーグルは、株式会社リクルートホールディングスのトップパートナーとして様々なメディアを取り扱っている総合広告代理店です。リクナビNEXT・タウンワークなどの求人メディアやAirワークなどの企業HPのサービスやindeedなどの求人情報検索サイトを活用して各企業の課題に合わせた採用活動を提案・支援しています。