中途 採用手法 新卒

ジョブ型雇用とは?日本企業への影響と中途・新卒採用の変化、成功する求人戦略を解説

ジョブ型雇用が当たり前に?
これからの採用に求められる視点とは

「最近よく耳にする”ジョブ型雇用”って、ウチにも関係あるの?」
そんな疑問を持つ人事担当者・採用担当者の方も多いのではないでしょうか。

実は、ジョブ型雇用の考え方は、すでに日本の採用市場にも大きな影響を与え始めています。

特に、中途採用はもちろん、新卒採用の現場でも「スキル」や「経験」を重視する流れが加速。
採用活動のあり方そのものが変わりつつあるのが現状です。

本記事では、ジョブ型雇用の概要から、中途・新卒採用への影響、
そしてこれから企業が取るべき採用戦略まで、わかりやすく解説します。

  • ジョブ型雇用とは?メンバーシップ型との違い
  • 中途・新卒採用はどう変わる?
  • 企業が今すぐ取り組むべき採用戦略のポイント

自社の採用力を高めるヒントが欲しい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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ジョブ型雇用が日本の採用市場に与える影響

ジョブ型雇用とは?メンバーシップ型との違い

ジョブ型雇用とは、「職務内容ありきの採用」を指します。
求めるスキルや経験を具体的に定め、その条件に合う人材を採用するスタイルです。

従来のメンバーシップ型との比較

項目 メンバーシップ型 ジョブ型
採用基準 ポテンシャル重視 スキル・経験重視
入社後の配属 会社が決定 職種別採用
評価軸 年功序列・プロセス重視 成果・実績重視

日本企業でも進む導入事例

実際に、以下のような大手企業でジョブ型雇用の導入が進んでいます。

  • 日立製作所:ジョブディスクリプションを導入し、スキルベースの採用へ
  • 富士通:職務内容を明確化し、採用・配置・評価の透明性を強化
  • 資生堂:グローバル基準での専門職採用を推進

今後は、大手だけでなく、中堅・中小企業にも広がっていくことが予想されます。

採用市場への3つの影響

① 即戦力重視の流れが加速

中途採用では、求められるスキル・経験の明確化が当たり前に。

② 転職市場の活性化・人材の奪い合い

特定スキルを持つ人材の争奪戦が激化。

③ 新卒にも「スキル証明」が求められる時代

インターン経験・実務型教育・ポートフォリオの提出などが重要に。

このように、ジョブ型雇用は採用市場の常識を大きく変えつつあります。
次章からは、中途採用と新卒採用、それぞれの求人戦略について、具体的に見ていきましょう。

 

中途採用と新卒採用の基本的な違い

まずはざっくり比較!中途採用と新卒採用の違い

比較項目 中途採用 新卒採用
採用目的 即戦力の確保 将来性・ポテンシャルの確保
選考基準 スキル・経験 人物・ポテンシャル
ジョブ型雇用の影響 職務要件の明確化・給与水準アップ インターン・実務経験の重視

採用目的の違い:即戦力 vs ポテンシャル

従来、中途採用は「今すぐ活躍できる人材」、新卒採用は「これから育てる人材」という棲み分けが基本でした。

しかし、ジョブ型採用の浸透により、新卒でも”スキル”が求められる場面が増えています。

選考基準とプロセスの違い

中途採用の主な選考ポイント

  • 職務経歴書・履歴書の内容
  • 過去の業務実績・スキル
  • 即戦力として活躍できるか

新卒採用の主な選考ポイント

  • 適性検査・グループディスカッション・面接
  • 人柄・価値観・成長意欲
  • 長期的に活躍できそうか

ジョブ型雇用時代の影響

ジョブ型採用が進むことで、両者の境界線が曖昧になりつつあります。

・新卒でも実務経験が評価される
・中途でもポテンシャル重視の採用が増える
・「できること」と「やりたいこと」の両方が問われる時代に

このような変化に対応するためには、採用の目的と評価基準を見直すことが重要です。

次章では、ジョブ型採用時代における中途採用の具体的な求人戦略について解説します。

中途採用の求人戦略

即戦力を求めるジョブ型採用の特徴とは?

ジョブ型採用における中途採用では、「何ができる人か?」が最重要視されます。

そのため、求人票・選考・面接すべてにおいて、スキル・経験の明確化が求められます。

成功する中途採用の4つのポイント

① スキルベースの職務記述(ジョブディスクリプション)を作成

  • 仕事内容・役割・必要スキルを具体的に記載
  • 曖昧な表現を避ける(例:コミュニケーション力がある → 提案型営業の経験3年以上)

② 候補者プールを有効活用

  • 過去応募者・リファラル・ダイレクトリクルーティングの活用
  • タレントプールの整備・管理が重要

③ 市場水準に合った報酬設計

  • スキル・経験に見合った給与提示が必要
  • 年功序列より「職務価値」で決める文化づくりを

④ 候補者体験(CX)の向上

  • 選考スピード・レスポンスの早さ
  • 求人情報のわかりやすさ・納得感
  • 一次面接や面談での丁寧な情報提供

ジョブ型中途採用で重要な視点

「このポジションで何ができる人か?」
「なぜこの人に来てもらうのか?」
「スキルがなければどこで補えるか?」

このような視点を求人作成や面接の段階から持つことで、ミスマッチの少ない採用が実現できます。

では、ジョブ型雇用が進む中で、新卒採用はどのように変わるのでしょうか?
次章では、新卒採用の求人戦略について詳しく解説します。

 

新卒採用の求人戦略

ポテンシャル採用からジョブ型採用へのシフト

これまでの新卒採用は、「入社後に育てる」ことが前提でした。
しかし、ジョブ型雇用の広がりにより、学生時代の実務経験スキルが評価されるケースが増加。

そのため、企業側もこれまで以上に「実践型の人材育成」「職務に直結するスキル確認」が重要になっています。

ジョブ型新卒採用の具体的な施策

① 実践型インターンシップの充実

  • 短期ワーク型だけでなく長期実務型インターンの実施
  • 実際の業務に近いプロジェクトへの参加

② 職務要件の明確化

  • 新卒でも「どのポジションで活躍してほしいか」を明示
  • 求めるスキル・適性をオープンにする

③ ポテンシャルの見極め方をアップデート

  • ケース面接・ワークショップ・グループディスカッション
  • 過去の経験から学んだ行動や考え方を深掘り

④ 適性検査やスキルアセスメントの活用

  • 論理的思考・ストレス耐性・特性の客観的評価
  • IT・マーケ職なら簡単な実技テストも有効

ジョブ型時代の新卒採用で重要な視点

・「活躍できる環境設計」までセットで考える
・入社後のキャリアパス提示が求職者への安心感につながる
・ポテンシャル+スキルの両面を評価する

このように、ジョブ型時代の新卒採用では、採用活動と人材育成がより密接に結びつくことが求められます。

最後に、今回のポイントを整理しながら、今後の採用戦略のまとめをお伝えします。

 

まとめ

ジョブ型雇用時代における採用戦略のポイント

ジョブ型雇用の普及によって、これまでの「人ありき」の採用から、
「職務ありき」「スキルありき」の採用へと大きく変化が進んでいます。

中途採用・新卒採用のどちらにおいても、採用活動と人材育成がより密接に連動する時代になりました。

企業が取り組むべきこと

  • ① 職務要件・スキル要件の明確化
    → 求人票・JD(ジョブディスクリプション)のアップデート
  • ② スキルアセスメント・適性検査の導入
    → 採用のミスマッチを減らす評価制度の強化
  • ③ インターンシップや実務型の経験機会を増やす
    → 学生・求職者に「体験」させる採用へ
  • ④ 採用後の育成・キャリア支援の設計
    → 入社後の成長環境が採用成功のカギ

採用戦略の見直し・求人票のブラッシュアップでお困りなら

ジョブ型採用の考え方を取り入れた中途・新卒採用を進めたい方、
求人票の作成や採用戦略の見直しでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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