「フリーターから正社員になるのは難しいのでは?」と不安に感じているフリーターの方。
全くそんなことはありません。
ただし、就職活動をするうえで、フリーターを採用するときに企業側が抱く懸念や、フリーターならではの履歴書や面接のポイントは押さえるべきです。
本記事では、仕事の探し方から面接対策まで徹底的にご紹介。正社員として就職することを検討されているフリーターの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
フリーターが正社員になれない理由
理由①フリーター生活から抜けたくないため
そもそも正社員になりたいという気持ちが弱く、なんだかんだフリーター生活を続けていたいというケースです。
フリーターが正社員になりたくない理由として、以下のような理由が聞かれます。
会社に縛られたくない
自分の自由な時間が減ってしまう
正社員になったら仕事が大変そう
仕事の責任が重そう
やりたくない仕事もやらされそう
理由②正社員になるのを諦めているため
正社員としての経験がなかったり、フリーター生活を長く続けていることで「自分はもう正社員にはなれないのではないか」と自信を失い諦めてしまうケースです。
実際は、学歴も職歴も問わず未経験者を積極的に採用している企業は多いのですが、自信を失い諦めてしまうと、そういった求人情報を積極的に探すこともなくなってしまうのです。
理由③誤った就職活動をしているため
精力的に就職活動に取り組んでいるものの、就職活動の仕方に問題があるというケースです。
面接でのマナーや応募先企業の選び方、自己アピールの方法などに課題があると、就職活動に励んでも内定に繋がらず、正社員にはなかなかなれません。
フリーターと正社員の違い
フリーターと正社員の条件は会社によって大きく異なりますので、あくまでも一般的に多いケースとして違いをまとめました。
やはり正社員の方が安定感はありますが、フリーターの方が時間の自由度は高そうです。
フリーター | 正社員 | |
給料 | 不安定 | 安定 |
待遇 | 少ない | 多い |
社会的信用度 | 低い | 高い |
解雇リスク | 高い | 低い |
将来のキャリア | 積みにくい | 積みやすい |
残業 | 基本なし | あることが多い |
勤務時間 | シフトを自由に決めやすい | 会社の規定に従う |
異動や転勤 | ない | 会社の規定に従う |
フリーターが正社員求人で採用されるためのポイント
ポイント①20代のうちに正社員を目指す
20代は、経験や職歴よりもポテンシャルを評価してもらいやすいため、フリーターでも正社員になりやすい傾向にあります。
30代以降の場合、経験や職歴、スキルなどを重視されることが多いため、フリーターから正社員になるハードルは上がってしまうのです。
ポイント②自分の強みを見つける
自己分析をして、面接でアピールできるような自分の強みを見つけましょう。
学生時代の経験や、これまでのフリーターとしてのアルバイト経験を振り返り、成功体験や嬉しかった経験を洗い出してみてください。
自身の強み・価値観が明確になり、効果的な自己アピールや志望動機に繋がるはずです。
ポイント③仕事探しの優先順位を決める
勤務地、給与、異動の有無など仕事探しにおける希望条件は多数あると思いますが、全てをかなえる求人はなかなか見つからないはずです。
もしあっても、そのような求人は他の人からも人気があり、採用されるためのハードルが高くなります。
そこで、複数の希望条件について優先順位を決めましょう。
上位3つほどを決めたら、その3つだけを自分にとっての必須条件として仕事を探します。
他の希望条件については、応募先を絞り込む段階や、実際に内定をいただいた後に考慮すれば良いのです。
ポイント④フリーターが採用されやすい求人を探す
企業の求人情報内を読んでみて「フリーター歓迎」「職歴不問」「社会人未経験者歓迎」のようなアピールをしている求人があれば、そういった求人については、フリーターでも採用されやすいと判断して良いでしょう。
逆に「経験者優遇」のような記載や管理職を募集しているような求人については、フリーターをターゲットとしていないケースが多いため採用されにくいと考えられます。
ポイント⑤採用されやすい時期に就職活動をする
比較的求人が多くなる時期は、5月~6月や9月~10月です。
中小企業であれば、新卒入社の社員と一緒に研修や育成ができる4月入社を狙うのもおすすめです。
とはいえ、通年で積極的に採用活動をしている企業も多くあります。
こまめに求人情報をチェックしてみてください。
未経験から正社員を目指しやすい職業
業界
飲食業
IT業界
職種
介護職
営業職や販売職
現場作業員
タクシーや配送ドライバー
フリーターから正社員を目指す場合、経験やスキルが必要なく未経験でも始めやすい仕事や、人手不足で困っている業界・職種がおすすめです。
若手が活躍しやすい職種も、フリーターが採用されやすい傾向にあります。
フリーターから正社員になるおすすめの方法
アルバイト先の正社員登用制度を活用する
フリーターとして現在働いているアルバイト先の仕事がもし自分に合っている場合は、正社員登用を検討してみても良いでしょう。
正社員登用制度があるかどうかや、正社員になるための応募条件や試験、正社員になった場合の仕事内容や勤務条件などを、アルバイト先に確認してみましょう。
ハローワークを活用する
厚生労働省が運営しているハローワーク(公共職業安定所)は、フリーター、新卒入社を目指す学生、転職したい社会人など、どんな方でも利用できる就職支援サービスです。
求人数が非常に多く、比較的地域に特化した求人が多いことも特徴です。
転職エージェントを利用する
民間の転職支援サービスを利用することで、転職エージェントのサポートを受けながら就職活動をすることができます。
仕事の探し方や自己分析の仕方、書類や面接対策まで手厚くサポートしてもらえることが多く、一人で就職活動をすることが不安な方でも安心して就職活動に臨めます。
基本的に無料で利用できるため、ぜひ自分に合った転職エージェントを探してみてください。
最近ではフリーター専門の転職エージェントも多く、そういった転職エージェントに登録することもおすすめです。
職歴やスキルがなくても採用されやすい求人情報や、フリーターの効果的な自己アピールについてのノウハウを保有しているためです。
フリーターが正社員求人で採用されるための対策
対策方法①履歴書で自分をアピールする
履歴書は、ただ自分の経歴をまとめただけの書類ではなく、面接官にとってはその人の熱意や人柄を知るための判断材料となります。
フリーターが正社員になる場合、企業は「正社員としての生活が合わずすぐに辞めてしまわないか」「正社員として責任をもって働けるか」という懸念を抱いていますので、そういった懸念を払拭できるよう、熱意や本気度をしっかりアピールしましょう。
また、アピール以前に作成マナーも重要です。
どんなに熱意や本気度が伝わっても、誤字脱字や経歴詐称はマナー違反のためマイナスに捉えられます。
しっかりマナーを押さえたうえで履歴書を作成しましょう。
対策方法②面接での質問の回答を準備する
フリーターに関わらず、どんな面接でも「志望動機」「自己PR」は聞かれますので、回答をしっかり準備しておきましょう。
「面接に慣れていない」「緊張してうまく話せない」という方は、実際に声に出して練習してみてください。
また、フリーターが正社員を目指す場合、面接で聞かれる質問として「正社員になろうと思った理由は何か」と聞かれる可能性が高いため、この質問に対する回答も準備が必要です。
曖昧な理由はマイナスに捉えられてしまうこともあります。
面接官に「そういった理由なら、正社員として責任感を持って長く働いてくれそうだ」と思ってもらえるよう、本気度が伝わる回答ができるようにしておきましょう。
対策方法③企業に合った志望動機を考える
面接で聞かれる質問の回答を準備しておく際、「自己PR」や「正社員になろうと思った理由」については、どの企業を受ける場合もある程度共通の回答で問題ないでしょう。
ただし「志望動機」は受ける企業によって変える必要があります。
どの企業にも通用するような志望動機では「それならうちの会社でなくても良いのでは?」「受かればどこでも良いんだろうな」という印象を与えてしまうためです。
応募先企業の業種や、応募した求人の仕事内容、その会社ならではの社風などに関連した、明確な志望動機を会社ごとにしっかり準備しておきましょう。
中途採用されやすいフリーターの特徴
特徴①忍耐力や精神の強さがある
どんな優良企業で働いていても、仕事をしていれば大変なことや辛いことはつきものです。
特に入社してからまだ日が浅いうちは不慣れなことが多く、早期離職が起こりやすい傾向にあります。
企業としては、新入社員がすぐに辞めてしまうことを避けたいため、採用判断の際、辛いことがあっても投げ出さずに仕事を続けることができる「忍耐力」や「精神力」があるかどうかを重視しています。
正社員として長く働いた経験がないフリーターであればなおさらです。
面接の際には、過去の経験や具体的なエピソードを踏まえ、忍耐力や精神力をアピールできるよう心掛けましょう。
特徴②前向きで積極的な姿勢がある
一般的に企業では「向上心のある社員」や「積極的に課題解決に取り組む社員」が重宝されます。
こういった人たちの特徴として「物事をポジティブに捉える」「何かトラブルがあってもすぐに切り替える」「状況に応じて柔軟に仕事を進める」という点が挙げられます。
周囲にいる人や関わる人も一緒に仕事がしやすく、会社全体の雰囲気にも好影響を与えます。
自身の性格を無理に作りこむ必要はありませんが、ネガティブさや消極性は面接においてマイナスイメージに繋がることが多いため、以下のような点には気を付けましょう。
注
企業に対する質問が一切ない
自己アピールが少なすぎる
特徴③基本的なビジネスマナーがある
新卒入社の場合、基本的には全員が社会人未経験のため、入社後にビジネスマナー研修が用意されているケースがほとんどです。
ただし、中途入社の場合は社会人経験者を採用することが多く、ビジネスマナー研修がないケースがほとんどです。
フリーターを採用する場合は、社会人経験がなくても中途採用にあたりますので、企業としては自身でビジネスマナーを身に付けておいて欲しいと考えています。
一般的なビジネスマナーはネットや本でも十分に学べますので、事前に目を通しておくようにしましょう。
特徴④履歴書や面接の対策をしている
日々多くの求職者と面接をしている面接官から見れば、履歴書や面接の対策をどのくらいしているかどうかはすぐに分かるものです。
しっかり準備をしていると、入社意欲や本気度の強さが伝わるだけではなく、目的達成のために主体的に行動できる資質があるとみなされます。
この資質は、採用されるかどうかだけではなく、入社後実際に会社で活躍するうえでも必要とされる資質です。
どんな仕事を進める場合も、目的のためにしっかり準備や対策をすることは必要なことだからです。
従って、面接官に意欲や資質をアピールするためにも、履歴書や面接の対策は綿密に行いましょう。
例
- 履歴書の誤字・脱字がないか
- 志望動機や自己PRの文章が、日本語としておかしくないか
- 面接でよく聞かれそうな質問への回答を準備しているか
- 会社の事業や仕事内容について事前に調べてきているか
まとめ
フリーターが正社員になることは決して難しいことではありません。
働き方が多様な今の時代、正社員になることが誰にとっても正しい選択であるとは言えませんが、選択肢としては持っておきたいところ。
ぜひ本記事を参考に、フリーターから正社員を目指す道も検討してみてください。
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