Indeed 採用手法

Indeedのクリック単価の仕組み&単価相場と求人予算の決め方

2023年3月31日

これから人材を募集したいと考えている採用・人事担当の方に向けて、Indeedのクリック単価について解説する記事です。

求人サイトとして知名度の高いIndeedに広告を出稿すれば、効率的に人材を募集できるのではないかと考える方は多いのではないでしょうか?

しかしIndeedに出稿する前に知っておきたいのが、「クリック単価」についてです。

Indeedにおけるクリック単価とはどのようなものか、求人予算の決め方や採用率を上げるためのコツとともに解説します。

参考にしていただければ、求める人材からの応募が期待できるでしょう。

クリック単価とは

クリック単価とは、求人広告が1回クリックされるごとに発生する広告費用のことです。

Indeedの無料掲載では、求人広告が掲載された時点では広告費が発生しません。

つまり無料で求人広告を掲載・投稿できます。

しかし求人広告を上位表示させるオプションであるのが「スポンサー広告」です。

スポンサー広告として審査に通ると、広告が1回クリックされるごとにクリック単価が発生。

求職者が広告を見た時点でコストが発生するようになります。

有料とはなりますが目立つところに表示されるため、求職者の目に留まりやすくなるのは事実です。

以上のようにIndeedでも採用されているクリック単価とは、求人広告が閲覧された際に発生するコストのことです。

それではクリック単価の仕組みについて、さらに詳しく見ていきましょう。

クリック単価の仕組み

クリック単価では閲覧の際に、決められた単価でコストが発生します。

クリック単価は15円から999円の間で自由に決められます

単価が低いほど求人広告にコストがかからないため、つい単価が低い方が良いと思ってしまいがちではないでしょうか。

しかし多くの場合、単価が高い広告ほど、上に表示される特徴があります。

つまり高い単価を支払う広告ほど上位に表示され、求職者の目に付きやすい仕組みです。

ただし単価を高くすれば良いわけでもありません。

単価を高くしすぎると、当然のことながら、閲覧されるたびに高い採用コストがかかることになります。

求人予算を大幅に超えてしまったり、費用対効果が低くなりすぎたりすることが考えられるでしょう。

Indeedのクリック単価は自由に決められますが、求人の経験と知識がなければ、求人費用が高くなりすぎることもあり得ます。

クリック単価制を採用するIndeedでは、基本的に広告掲載は無料とされています。

しかし広告が閲覧された際には単価が発生することを知っておいてください。

Indeedのクリック単価の相場

Indeedではクリック単価制を採用していますが、クリック単価の相場はいくらなのでしょうか?

単価の相場について、営業・配送スタッフ・事務と3つのカテゴリーから解説していきます。

相場1:営業

営業職におけるIndeedのクリック単価は、150~400円が相場となっています。

営業職は他の職種に比べて求める人が少ないため、クリック単価が高めに設定されている傾向です。

ただし募集するエリアにより平均相場は変わります。

関東・関西エリアなどの人口が多いエリアでは200~400円と高めの設定です。

しかし人口が少なめの四国や九州、北海道などのエリアで150~200円と、関東・関西エリアの半額ほどの設定となります。

エリアごとに単価が変わることは事実です。

しかし雇用形態や給与、企業の知名度などによっても平均相場に違いは生じます。

そのため一例ではありますが、営業職の場合は150~400円が単価だと考えて良いでしょう。

相場2:配送スタッフ

続いて配送スタッフを募集する際のIndeedのクリック単価は、100~200円が平均となります。

配送スタッフ求人広告のクリック単価は、ひとつ前に解説した営業職と比べてどのエリアも低単価です。

中国・北海道エリアでは単価が100円を下回る場合もあります。

関東・関西エリアはやはり単価が高めの傾向ですが、それでも240円ほどが最高単価であることが多いでしょう。

ただしクリック単価は企業の知名度によって左右されがちであることは、営業職の項目で解説したとおりです。

場合によっては単価が400円ほどになることもあります。

ただし平均的な相場としては、100~200円と考えておいてください。

相場3:事務

Indeedで事務職の求人広告を出稿する際のクリック単価は、50~100円程度です。

営業職・配送スタッフ・事務の3つの職種の中で最も単価が低くなりました。

単価が低い理由は、事務職が人気の職種であるためです。

営業職では求職者数が少ないため高単価であったのに対し、事務職では反対に求職者が多いため低単価になります。

エリアごとの単価差はあまりありませんが、中国・九州エリアでは40~50円となることが多いでしょう。

関東・関西エリアでも100円前後と、他の職種に比べて費用を抑えた求人が可能です。

Indeedで事務職を募集する場合は、以上のようなクリック単価の低さから、コストが抑えられる可能性があります。

Indeedのクリック単価の設定方法

Indeedのクリック単価制は、募集する職種により相場が大きく変わります。

それではクリック単価はどのように設定されるのでしょうか?

クリック単価の設定方法には、「自動調整設定」と「手動調整設定」の2種類があります。

求人媒体として利用する前に、それぞれの設定方法について知っておきましょう。

設定方法1:自動調整設定

自動調整設定とは、IndeedのAIが入札相場により自動的にクリック単価を決める仕組みです。

IndeedのAIは日額・月額として企業が指定した金額を参考にしながら、自動的に単価の調節を行います。

基本的に単価を低めに設定しながら運用状況を見て、入札相場や求職者からの需要により徐々に単価が上がっていく傾向です。

日額・月額での指定はできますが、基本的に求人広告を出稿した企業は、クリック単価の決定に関与できません。

そのため自動調整設定をした場合、出稿直後のコストを抑えられるようになります。

しかしクリック単価が低いことは、Indeedでの検索上位を獲得できないのと同義です。

そして検索上位に表示されなければ、広告が閲覧される回数も少なくなるでしょう。

また、そのままにしていると、徐々に採用コストが上がっていくことも問題のひとつとなります。

求人広告が閲覧されなければ、コストが掛からなくてもIndeedに出稿した意味がなくなってしまいます。

しかし閲覧されやすくなっても、コストが掛かりすぎることも問題でしょう。

次に解説する手動調整設定と自動調整設定との切り替えは可能です。

そのためAIが自動的にクリック単価を決める自動調整設定は、市場の動向を探るためであれば便利に活用できます。

設定方法2:手動調整設定

手動調整設定は自動調整設定とは違い、求人広告を出稿した企業自らがクリック単価を決める方法です。

企業が設定できるクリック単価は15~999円までと幅広くなっています。

上限となる予算の設定ができるため、予算を超えてしまう心配もありません。

手動調整設定では企業の要望によって低単価での運用も可能です。

しかしクリック単価を低めに設定すると、Indeedで上位に表示されにくくなるのは変わりません。

ある程度の上位表示を目指すなら、適切に高めの単価を設定する必要があります。

ただし初めてIndeedに求人広告を出稿する場合、どのくらいのクリック単価が適切なのかわからないことも多いでしょう。

そこで最初は自動調整設定にして、単価の動向をチェックしたうえで、AIによる設定を参考にするのがおすすめです。

自動調整設定なら市場や地域、需要に応じて、徐々に適切な設定へと近づけてくれます。

自動調整設定の動きを参考にしたうえで手動調整設定をすると、閲覧されやすく、コストが抑えられる、企業にとって適切な設定を目指せるはずです。

求人予算の決め方

Indeedでは求人広告の出稿自体は無料ですが、クリック単価が発生します。

そこで出稿元の企業にとって重要となるのが、求人にかける予算の決め方です。

求人予算を決める際には、次の3つのポイントを意識しながら適切な金額を算出してください。

決め方1:無料掲載

もし今すぐに人材が必要でなければ、無料掲載にてお試ししてみてはいかがでしょうか。

Indeedでクリック単価が発生するのは、「スポンサー求人」と呼ばれるオプション機能を利用したときのみです。

利用しなければ、ずっと無料のまま求人広告を掲載できます。

まずはアカウント登録を済ませて求人の基本情報を登録しましょう。

すると「無料で投稿する」「有料オプション」と、2つのボタンが表示されます。

「無料で投稿する」をクリックすれば、審査を経て求人広告が無料掲載される仕組みです。

審査は最大72時間で終わります。

無料掲載では上位表示されにくくなりますが、求職者からの応募がこないとも限りません。

もし急いで人材を募集する必要がなければ、無料掲載で様子を見て、求人予算を決める方法がおすすめです。

決め方2:実績から算出する

Indeed以外の媒体で求人広告を出したことがある場合は、以前の実績からおおよその予算を算出する方法もあります。

以前の求人広告出稿料ではどの程度のコストをかけていましたか?

支払ったコストから算出すれば、おおよその適切な求人予算が算出できるはずです。

実際の算出方法は、1人の人材を採用するためにかかったコストを割り出すところから始めましょう。

もし過去の求人募集で1人あたり20万円の広告費用を支払ったなら、そのまま数値を流用して予算を算出できます。

以前と同じ予算で運用した場合は、Indeedと以前に利用した求人媒体の費用対効果の比較も可能です。

ただし同じような求人募集であっても、時期や原稿の内容によって効果は変わります。

自社にあった媒体を選ぶことは大切です。

しかし効果の高さは一概には言えず、長期的な運用のうえで費用対効果の分析を徹底して行うことも必要となります。

いずれにしても、求人予算を算出する目的であれば、実績から算出するのが確実性が高いのではないでしょうか。

決め方3:低額から始めてみる

もし求人予算の検討がつかないときは、低額から始めてみてください。

求人広告の出稿経験が多くない企業であれば、どのくらいの予算が適切であるかわからないこともあるでしょう。

まずは5万円・10万円など、予算を低額にしたうえで求人広告を出稿してみるのがおすすめです。

Indeedのクリック単価は、途中で変更できます。

低額から開始すれば低リスクで求人効果をはかれるため、これからの単価設定に役立つはずです。

低額から始めてみてしばらく運用したら、少しずつ単価を上げてみましょう。

するとクリック単価設定によるIndeedの広告効果や応募数が見えてくるはずです。

応募があれば、応募者数に対する採用者数の比率も算出できます。

以上のようにクリック単価を低めに設定して、徐々に上げていく…との方法をとれば、効果があがる求人予算が自然とわかってきます。

まずは5万円・10万円などの低額に設定して様子を見てみてください。

Indeedの採用を高めるポイント

Indeedではクリック単価により上位表示されやすくなり、求職者の目に触れる機会も増えます。

しかし採用率を高めるためには、クリック単価以外のポイントを押さえておくことも大切です。

高めのクリック単価で実現されるのは上位表示であり、採用率の高さとは必ずしもイコールではありません。

次の5つのポイントを意識しながら、「採用できる求人広告」を目指してください。

ポイント1:求職者の傾向を把握する

最初のポイントとしてご紹介するのは、求職者の傾向を把握することです。

Indeedには求職者の傾向を分析できるように、「求人アナリティクス」「Indeedアナリティクス」の2つが用意されています。

いずれのアナリティクスも管理画面から使用できるので、ぜひ使ってみましょう。

求人アナリティクスにおいては、Indeedでの求人件数とクリック数が確認できます。

つまり「求職者がどのような仕事を探しているか」を確認できるアナリティクスです。

そしてIndeedアナリティクスでは、自社の求人が閲覧された回数と、クリックされた回数を確認できます。

2つのアナリティクスの結果を総合的に判断すると、自社がIndeedにおいてどのくらいのニーズを誇っているかが見えてきます。

全体のデータと照らし合わせることで、改善点が見えてくるかもしれません。

求職者がどのような仕事を求めているかを知ることは、スムーズに人材を雇うために重要なことです。

ぜひ求職者の傾向を把握するために、2つのアナリティクスを活用してみてください。

ポイント2:平均クリック単価を把握する

続いてのポイントは、平均クリック単価を把握することです。

Indeedで広告効果を出すために欠かせないのがクリック単価。

平均クリック単価を把握できれば、手動調整設定にて適切な単価を設定できるようになります。

クリック単価の平均は、費用をクリック数で割るだけで計算できます。

最初に自動調整設定で運用してみて、クリック単価の平均を算出してみましょう。

すると手動調整設定で微調整を行う際の参考になるはずです。

しばらく運用したら、平均クリック単価を算出して把握してください。

ポイント3:他社と差別化を図る

求人とは言え広告では、他社との差別化を図ることもポイントのひとつとなります。

広告を利用したマーケティングでは、他社との違いを打ち出し、自社を選んでもらうことが基本です。

求人広告にも同じことが言えます。

Indeedには検索画面に、「注目の企業」として表示してもらえる機能があります。

注目の企業になるには条件があり、Indeedに希望して採用してもらうものではありません。

採用されるにはクリック単価をある程度消費したこと、Indeedに自社ページを設置していることなどが条件です。

条件をクリアしなければなりませんが、注目企業として採用されれば、検索画面には自社のロゴや口コミが表示されるようになります。

求職者の目につくことは間違いないでしょうから、ぜひ他社との差別化として目指していきたいものです。

ポイント4:求人数を増加させる

Indeedで採用率を高めるには、単純に求人広告出稿数を増やすことも効果的でしょう。

たとえば1つの広告しか出稿していなかったとします。

1つのみの広告を求職者に見つけてもらうことは、簡単ではありません。

しかし10の求人広告を出していれば、求職者に見つけてもらえる確率は単純計算で10倍になるはずです。

Indeedでは同じ職種の求人広告を複数出稿できます。

掲載内容を変えれば問題ありません。

複数の求人広告でクリック数などの効果をはかれば、どの掲載内容が効果的かもはかれます。

また掲載内容を変えれば、より幅広い求職者からの応募が期待できるかもしれません。

採用率を高めるためには1つだけでなく、複数の求人広告を出してみましょう。

ポイント5:求人票はより詳細に記載する

最後のポイントとして、求人票を詳細に記載することについて解説します。

求人票は求職者が読んで、わかりやすいように記載することが大切です。

「どのような人材を求めているのか」「どのような仕事をするのか」「どのような雰囲気の企業なのか…」求職者がイメージできるようにしてください。

詳細な求人票を作成するには、採用・人事担当者が、求める人材のイメージを明確に持つことが欠かせません。

募集する人材のイメージがあいまいになれば、求人票の記載内容も曖昧になってしまいます。

また企業の概要を詳しく記載すると、求職者の方に安心感を与えられるでしょう。

働く環境や実際に働いている方の特徴、創業年数、企業の特徴、従業員数、アピールできるポイントなどを記載してください。

自社の強みを表現できれば、他社との差別化にもつながります。

募集人材に求めるスキルや経験なども記載すれば、自社に適した人材からの応募が期待できます。

求人票はできるだけ詳細に記載するようにしましょう。

Indeedへの求人広告出稿はクリック単価と5つのポイントを意識して

いかがでしたでしょうか?

この記事を読んでいただくことで、Indeedのクリック単価についてご理解いただけたと思います。

Indeedでは無料で求人広告を出稿できますが、閲覧された瞬間にクリック単価が発生します。

クリック単価の設定は、求職者に見つけてもらうために重要なものです。

しかし単価設定だけでなく、ご紹介した5つのポイントを押さえることも同じくらい重要となります。

もし現在、採用や求人広告の出稿で悩んでいるなら、今回の記事を参考にしながら、ぜひIndeedへの出稿を検討してみてください。

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