採用活動を考える場合、求人広告の費用を採用コストとして認識する方が多いと思いますが、
実際に、採用にかかるコストは、求人広告費だけでなく、採用活動、面接、入社手続き、研修、育成と多くの間接的なコストがあり、それらは、ほとんどの場合採用費用に比べて非常に大きなコストになっています。
ただし、採用に関わる一連の業務は、採用したアルバイトがその後活躍することで得られる利益に対しての投資であり、コストではないと考える事が出来ます。
その為、様々な工夫を凝らして、優秀な方、利益をもたらしてくれる人材の採用を支援しています。
しかし、これが早期離職となると話は別です。
すべては、コストであり、採用費用だけでなく、一連の業務がすべてコストとなってしまいます。
それも、数万円の採用コストとは比べものにならないほどのコスト負担が発生します。
早期離職を防ぐことは、採用をコストにせず、投資にするために最も大切な事だと考えています。
まるで、穴の間バケツに水を注ぎ続けるような事にしないように、採用活動を行う上で、真っ先に取り組むべき問題です。
本記事では、アルバイトの離職の原因と、離職率を改善する方法を記載しています。
少子化が進み、アルバイト採用が難しくなっていく中で重要なポイントです。
大きなポイントとして3点の改善案を記載しています。
目次
アルバイトの離職率は平均どのくらい?
厚生労働省の調査によると、アルバイトの1年以内の離職率は約70%程度とされています。また、一部の業種では、3か月以内に離職する人の割合が非常に高く、その理由としては、仕事内容に対する不満や待遇、人間関係などが挙げられます。
採用にはコストがかかりますので、離職を防ぐことで大きなコストダウンが見込めます。採用に関わるコストはお金だけでなく、採用活動、面接対応、新人研修、新人育成と様々な人的なコストも発生します。これらを離職を防ぐことで改善出来れば大きな成果が得られます。
3つの原因と改善策を見ていきましょう。
こちらの記事で1人あたりの採用コストについて解説しています。あわせてご覧ください。
採用コストは1人当たりいくら?平均相場と抑えるためのポイント
アルバイトの離職率の原因
アルバイトの離職の原因として主に、「仕事内容が入社前に考えていたものと違った。」「職場の環境が悪い」、「他に労働条件がいいところが見つかった」などがあげられます。なぜ、このような原因が発生するのか、そしてどのように改善をすることが出来るのか確認していきましょう。
仕事内容に相違がある
ほとんどの場合、求人広告への記載内容、面接での説明不足が原因ですが、採用が難しい環境の中で、事実と異なる広告表現、事実と異なる説明をしてしまっているケースもあるのではないでしょうか。早期離職の主な要因の一つと考えられます。
また、離職の原因になるような不可の高い業務をさせている事はありませんか?業務内容の見直しをしていただくでも改善される可能性があります。
不可の高い仕事、経験が必要な仕事は社員へ置き換え、経験やスキルに合わせて活躍できる環境を作る事も大切です。
職場環境が悪い
職場環境とは、清潔さや設備の問題だけでなく、コミュニケーション不足などの人間関係やセクハラやパワハラ、急な残業や休憩時間についても離職の原因になります。
こちらは早期離職だけでなく、活躍している人材の離職の原因になる可能性が高く、アルバイトだけでなく社員についても最も多い離職の原因です。
特に、入社直後は、発言する機会や他メンバーとの交流する機会を持つことが難しいため、要望や希望が不満に変わり、早期離職に繋がります。
他に労働条件がいいところが見つかった
給与や、働き方が他のアルバイトよりも劣っていると感じた場合も離職の原因になります。実際に働いたことがなくても、周りよりも環境が劣っていると感じた場合に離職が発生する可能性があり、競合他社と比べて大幅に劣った労働条件の場合、離職が起きる可能性が高くなります。
周囲、競合となる働き先の雇用条件をチェックし、劣った環境になっている場合、対応が必要です。
アルバイトの離職率を改善する方法
上記で、離職の要因について記載を行いましたが、それぞれ改善することが可能です。
人件費や採用コストを上げる事なく、成果の上がる方法もあります。最も離職の理由になっていると考えられる要因から改善を進めていきましょう。
仕事内容
仕事内容が入社前に感じていたものと違ったという離職理由については、求人広告の内容を変更すること、面接で仕事内容を丁寧に伝えることで防ぐことが出来ます。ただし、求人広告の内容を変更してしまうと応募数が減ってしまうのではないか、採用そのものが進まないのではないかと考える方もいらっしゃるかもしれません。そういった場合、仕事そのものについて考え直す事も必要かもしれません。ビジネスプロセスを分解して、採用のネックになっている部分を他の社員が対応するようにする。単純な作業と対人業務を分けるなど、ビジネスプロセスを考え直すことで仕事内容そのものを改善することで離職防止につながるケースも多くございます。
こちらの記事で面接において気をつけるべきポイントを紹介しています。あわせてご覧ください。
アルバイトが人手不足になる原因とは?解消法を解説
職場環境
職場環境は大きく分けて2つ、設備などの環境、そして人間関係。
働く環境が整っているか、歓迎されているか、入社後の教育体制は整っているか。改めて見直す事が大切です。
設備などの環境面だと、事務所・オフィス・バックヤードなど環境は清潔に保たれていますか?
ロッカーなど私物を置く場所は確保されていますか?きれいに使われていますか?
備品はすべて用意されていますか?PCは必要十分な性能のものを用意できていますか?
例えば、社員・アルバイトに清掃の時間を設けて清潔に保つなど、出来る所から改善していきましょう。
PCや備品などは業務効率が改善されれば回収できます。
正しい設備を整えることで、業務効率の改善と離職率の改善の両方が実現できます。
人間関係については、教育担当などわからない事を聞ける先輩や上司はいますか?いつでも相談できる環境は作れていますか?
一緒に働くメンバーの紹介や、コミュニケーションを円滑に進められるような交流の機会を設けていますか?
(例えば、一緒にご飯を食べに行ったり、無理なくカミュンケーションを取れる環境を作っていますか?)
OJTで教える場合、育成の担当はしっかりつけられていますか?ほったらかしになっていませんか?
小さな要望やわからない事など、相談はどんなものがありますか?それを把握していますか?
しっかりと本人の希望や要望に耳を傾け、改善を行う事が必要です。
福利厚生
給与だけでなく、交通費や備品、飲食店の場合はまかない等も、
髪型やネイル、勤務時間や、勤務形態(シフトの融通)など、他社と比べていかがでしょうか。
条件で大幅に負けていませんか?改善する必要はないでしょうか。
早期離職は最も採用コストが高く、採用費用+賃金+育成コストと、採用費用だけでなく様々なコストが発生します。
早期離職を防ぎ、戦力化をすることで採用費用を早期に回収し利益創出が出来るように、
ひとつづつ要因を検討して、改善できるところから改善をしていくことが大切です。
採用費用を下げること以上に、全体の採用コストを下げる事が出来る事が出来ます。
まとめ
面接や研修で、仕事内容や職場環境などをしっかりと説明する
アルバイトが業務に慣れるまでの期間を設け、十分なフォローを行う
アルバイトの意見や要望に耳を傾け、フィードバックを行う
労働環境の改善や福利厚生の充実など、アルバイトに働きやすい環境を整える
アルバイト同士の交流を促進し、職場のコミュニケーションを良好に保つ
これらの取り組みを行うことで、アルバイトの離職率を減らすことができます。
また、アルバイト自身も、コミュニケーションを大切にし、業務に真剣に取り組むことが重要です。
株式会社アド・イーグルでは、求人広告メディアの掲載のご協力だけでなく、
離職率の改善についても、アドバイスをさせて頂きます。
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