「看護師の募集をしても、全然集まらない…」といった経験がある方は多いのではないでしょうか。では『なぜ応募が集まらないのか、そしてどうしたら効率的に集められるのか』のポイントを紹介していきます。
目次
看護師採用の現状
看護師の採用難易度
まず始めに、人材採用の難易度は職種毎に異なります。看護師募集における採用難易度からまず見ていきましょう。
採用難易度を図る指標のひとつに「有効求人倍率」があります。有効求人倍率とは、「求人数(有効求人数)」を「公共職業所(ハローワーク)に登録している求職者数(有効求職者数)」で割った数値のことを指します。厚生労働省が発表した資料では、2020年1年間の全職種の有効求人倍率は「1.1倍」となっているのですが、それに対して看護師の有効求人倍率は「2.62倍」。簡単に言うと、一人の求職者に対して看護師の求人が3件弱あるといった具合です。
この差に関して、「新型コロナウイルスの関係で全体的に有効求人倍率が下がる中、看護師の需要は増えているためでは?」と思われるかもしれませんが、過去の有効求人倍率を見てみると2019年は2.46倍、2018年は2.50倍、2017年は2.56倍、と推移しております。つまり、2020年の有効求人倍率はやや高めではあるものの、群を抜いて高いということにはなりません。結論、やはり他職種と比べると採用の難易度は高いと言えるでしょう。
そのため、採用に関してはしっかりと準備をして取り組むことが大切になります。
看護師が不足している理由
不足していると言われている看護師ですが、実は看護師免許取得者は年々増加傾向にあり、2019年と2020年では5万人以上が看護師国家試験に合格しているのです。毎年多くの数の看護師が誕生しているにも関わらず、人手不足が深刻となっている理由は何なのでしょうか。
答えは日本の社会問題でもある、「高齢化問題」です。現在日本は超高齢化社会を迎えており、2020年9月時点で全人口のうち28.7%を65歳以上の高齢者が占めております。さらに2025年には総人口のうち18.1%にあたる2,179万が後期高齢者(75歳以上)となる「2025年問題」も控えています。(参照:総務省統計局)
そして何より危惧されていることとして「認知症高齢者」の増加が挙げられます。厚生労働省は「2025年には高齢者の5人に1人が認知症になっている」と推計しており、そこへ日本の「長寿化」も少なからず影響を及ぼします。高齢者が増加し特に長命であればあるほど、医療ケアを必要とする方が増え、医療や介護及び看護師の需要も伸びてくるということになります。
このように看護師不足は日本の社会問題と深く関わりあっており、募集に関しては工夫が必要となるでしょう。
応募者のターゲットは
新卒の看護師は「最初の就職先は総合病院」と考える方がほとんどなので、未経験層以外のゾーンがターゲットとなります。
子育てが落ち着いてきた主婦
「出産を機に離職し、子どもの手が離れたので復職を考えているが復職していない」という層はものすごく多いということをご存知でしょうか?その数実に全国に71万人。(厚生労働省調べ)全員が子育て中の方というわけではありませんが、この数は「潜在看護師」といって、看護師免許を持っているが臨床の現場で働いていない65歳以下の看護師の数を指しています。そしてなんとそのうち85%もの人が、看護師への復帰を希望しているのです。
ではなぜ、現在復職が出来ていないのでしょうか。
(参照:大阪労働局 雇用環境・均等部 企画課)
このグラフから、時間や休みといった「労働環境」、そして仕事内容や人間関係の「職場環境」がネックになっていると分かります。こういったネックを解消できる体制を整え、求人広告へしっかりと記載していきましょう。「夜勤なし」「子育てと両立しているスタッフが多いので、急な休みにも対応&みんな理解がありますよ」等、働いている方は当然と思っていることも復職希望者にとっては重要な事項である場合も多いです。
経験の浅い層
新卒で総合病院に勤務したものの…体力的にも付いていけない…という方も多いのが現状。先を見越して、育成に時間をかけられる体制作りをしていくのも、人手不足解消の近道になります。一度院内の状況を確認し、募集のターゲットを広げてみるのはいかがでしょうか。
看護師の求人方法
求人サイトでの集客
Indeedやタウンワークといった訪問者数が多く訪れるサイトへ掲載することが、多くの人に見てもらえる一番の近道です。71万人という膨大な数の看護師潜在層に見てもらうためにはまず上記サイトを活用してみるのがお勧めです。実際にタウンワークでは2021年6月時点で東京都の看護師の募集は1500件以上掲載がされています。競合となる企業も多くなりますが、看護の専門サイトでなくとも、知名度があり求人数が担保されているサイトへは訪問者数も多くなる傾向にありますので、試してみる価値はあるでしょう。
採用において競合他社に負けない工夫を、下記項目にて別途説明していきます。
採用サイトを作成しての集客
リクルートの運用する「Airワーク採用管理(旧ジョブオプlite)」なら、無料で採用活動に必要な自社採用サイトを作成することが出来ます。このサイト内で作成された求人原稿はそのままindeedへ期間の縛りなく無料転載がされ、緊急度によっては課金化も出来る仕組みですので、常に人手がほしいという企業様はぜひご活用ください。
Airワーク採用管理詳細:https://www.saiyoutantou.com/kyujin-baitai/3283/
応募数を高める3つのポイント
求人原稿の内容をターゲットに向けた内容にする
③の採用ターゲットについての項目で挙げた属性ごとに求めるものは異なるため、まずは採用ターゲットを明確にします。子育て中の方の募集ならネックとなる項目(時間や環境)を解消できるような記載、経験の浅い方の募集ならしっかりとしたフォロー体制や育成制度をそれぞれ原稿に丁寧に記載する必要があります。
同業他社の待遇を把握しておく
同エリアの同業他社が同じ案件の募集をしている場合は、給与等の待遇をどのように設定しているか知っておいて損はありません。そういった相場情報は営業担当に聞けば調べてもらえます。相場より待遇を良くすることは難しいかもしれませんが、相場に乗っておく必要はありますので、周りを確認し、改めて待遇を設定してください。
ただ、どうしても相場より低くなってしまうということもあると思います。そういった際にも他社が取り入れている“ちょっとした待遇”の中から、取り入れられるものがあれば採用してください。例…昼食手当、アニバーサリー休暇、自転車勤務でも交通費支給 など面白い待遇を取り入れている企業は増えています。ちょっとしたものでも求職者にとってはメリットとなりますので、ぜひ検討してみてください。
集客力の高いサイトへ掲載をする
上記のように内容や待遇をせっかく工夫してもらっても、求人原稿が閲覧されなければ意味がありません。④の項目でお伝えした通り、訪問者数の多いサイトへ原稿を掲載したり、「Airワーク採用管理」採用サイトの内容を転載することが最も重要となってきます。
まとめ
看護師の人材不足は日本の社会問題と連動したものとなってしまっているので、工夫なしで掲載をしてもなかなか良い結果は得られないかもしれません。
分かってはいるけれども何から手をつけていいかわからない、という方はまず無料で展開のできる「Airワーク採用管理」採用サイトの導入から始めてみてはいかがでしょうか。営業との打ち合わせを、採用ターゲットや社内の待遇・環境の強みを整理する機会とし、今後の採用成功への一歩にしていきましょう。
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アド・イーグルってなんの会社?
株式会社アド・イーグルは、株式会社リクルートホールディングスのトップパートナーとして様々なメディアを取り扱っている総合広告代理店です。リクナビNEXT・タウンワークなどの求人メディアやAirワークなどの企業HPのサービスやindeedなどの求人情報検索サイトを活用して各企業の課題に合わせた採用活動を提案・支援しています。