「介護職の募集をしても、全然集まらない…」といった経験がある方は多いのではないでしょうか。では『なぜ応募が集まらないのか、そしてどうしたら効率的に集められるのか』のポイントを紹介していきます。
目次
介護職の現状
介護職の採用難易度
まず始めに、人材採用の難易度は職種毎に異なります。介護職における採用難易度からまず見ていきましょう。
採用難易度を図る指標のひとつに「有効求人倍率」があります。有効求人倍率とは、「求人数(有効求人数)」を「公共職業所(ハローワーク)に登録している求職者数(有効求職者数)」で割った数値のことを指します。厚生労働省が発表した資料では、2020年4月の全職種の有効求人倍率は「1.32倍」となっているのですが、それに対して介護職の有効求人倍率は「3.97倍」。簡単に言うと、一人の求職者に対して介護職の求人が約4件あるといった具合です。
実際に、「人材が不足していると感じている」介護事業所は66.6%にのぼり、その中でその理由を「同業他社との人材獲得競争が厳しい」と回答している介護事業所は56.9%に渡ります。(公益財団法人介護労働安定センター「平成29年度 「介護労働実態調査」の結果」より)
新型コロナウイルスの関係で介護職の有効求人倍率もやや下降気味とはいえ、他職種と比べると採用の難易度はかなり高いと言えるでしょう。そのため、採用に関してはしっかりと工夫して取り組むことが大切になります。
介護職の人材が不足している理由
そもそも介護職は他の職種よりもなぜ採用が難しいのでしょうか。
「2025年問題」という言葉はご存知でしょうか。介護業界ではよく耳にする言葉ですが、厚生労働省の推計によると、2025年には後期高齢者(75歳以上)の人口は2,179万人に達すると言われています。つまり、総人口のうち18.1%が後期高齢者であるということになります。
2,000万人以上の後期高齢者を介護するためには介護人材が245万人必要と言われており、それに対して現在の介護人材は190万人。なんと55万人もの人材が足りていない状況で、年間約6万人の介護人材を増やしていかなければならない計算となります。
このように介護業界は日本の社会問題として人材不足である上に、採用難易度が高いため、人手不足はより深刻な問題となっていくでしょう。
何故応募が集まらないのか
介護職員の相対的な給与の低さ
介護従事者といっても職種は多岐にわたります。看護職員、介護支援専門員は月額の平均給与が介護従事者の中では比較的高めですが、主に現場で高齢者や障害者の身体介護、生活支援を行う介護職員は事務職員に比べても介護従事者の中で給与が相対的に低くなっています。厚生労働省による介護従事者処遇状況等の調査結果を見ても、平均勤続年数は短くないにも関わらず介護職員の平均基本給額は最も低く、なり手は増加しづらい状況と言えます。
働く環境のイメージ
「3K」という言葉を耳にしたことのある方も多いかと思います。「3K」とは土木・建築等現場作業の仕事でイメージされる「汚い」「きつい」「危険」の頭文字を取った言葉です。
残念ながら介護業界もこの「3K」のイメージを持ってしまう人も多く、給与水準だけでなく働く環境というところでも介護職志望者を増やせない要因となってしまっているようです。
応募者のターゲットは
今後介護業界は先ほどから述べている深刻な人材不足を解消するため、経験者だけではなく、積極的に未経験者を採用していく必要があります。
もちろん、経験や資格を活かしてキャリアアップしたいと考えている経験者も数多くいるので、経験者・未経験者どちらも採用のターゲットとし、それぞれの層へしっかりとアピールすることが大切です。
経験者をターゲットにした時は
下記、前職(介護職)を辞めた方々のデータです。
参照:公益財団法人 介護労働安定センター「介護労働実態調査」
このデータより分かるように、職場の環境面を理由に前職を辞めている人が多いです。まずは、職場の環境面のアピールポイントとなりうる情報を整理しましょう。
例えば、転職理由の1位「人間関係」、3位「施設に不満がある」、4位「他に良い仕事や職場がある」、5位「自分の将来性」といったところに着目し、それを叶えられる環境かを確認してみてください。「人間関係がとてもよく、定着率がこのくらい高いです」や「資格取得支援を会社が行っており、費用は全額負担します」といったことが事実としてあれば、「ここなら長く勤められそう」「資格を取得し、やりたかったあの介護の仕事にチャレンジしよう」と経験者の応募へのモチベーションをあげることに繋がります。
その他にも、自社でどういったことが強みになるか、一度整理してみてはいかがでしょうか。給与といった「待遇面」の改善を図り、転職をした人も多くいます。施設内の待遇を見直し、もしも改善できるようなら「従業員のために待遇を常に見直している」というアピールにもなりますので一度確認をしてみてください。
未経験をターゲットにした時は
最近では、経験だけでなく資格も不問にした未経験者の囲い込みを図る企業も多くなってきました。介護という職に興味のある方を採用し、入門資格である「介護職員初任者研修」の取得までを会社がサポートするという手法です。多少なり費用と手間をかけてでも、なり手(母数)を増やしていく方法を考え実行していくことが、業界としても優先事項になっているということでしょう。
また、実務未経験者を迎えるにあたっては離職を防ぐためにも「入社後の研修体制」や「フォローの仕組み」を整えておくことは必須です。早いうちから準備しておきましょう。
介護職の求人方法
求人サイトでの集客
Indeedやタウンワークといった訪問者数が多く訪れるサイトへ掲載することが、多くの人に見てもらえる一番の近道です。未経験募集として幅広いユーザーに見てもらいたい際にはまず上記サイトを活用してみるのがお勧めです。
実際にタウンワークでは2021年6月時点で東京都の介護スタッフの募集は5000件以上掲載がされています。競合となる企業も多くなりますが、介護の専門サイトでなくとも、知名度があり求人数が担保されているサイトへは訪問者数も多くなる傾向にありますので、試してみる価値はあるでしょう。
採用において競合他社に負けない工夫を、下記項目にて別途説明していきます。
採用サイトを作成しての集客
リクルートの運用する「Airワーク採用管理(旧ジョブオプlite)」なら、無料で採用活動に必要な自社採用サイトを作成することが出来ます。このサイト内で作成された求人原稿はそのままindeedへ期間の縛りなく無料転載がされ、緊急度によっては課金化も出来る仕組みですので、常に人手がほしいという企業様はぜひご活用ください。
Airワーク採用管理詳細:https://www.saiyoutantou.com/kyujin-baitai/3283/
応募数を高める3つのポイント
求人原稿の内容をターゲットに向けた内容にする
③の採用ターゲットについての項目で説明した通り、属性ごとに求めるものは異なるため、まずは採用ターゲットを明確にし、未経験募集なら未経験者が気になる項目を記載、経験者募集なら経験者に向けた内容をそれぞれ原稿に丁寧に記載する必要があります。
同業他社の待遇を把握しておく
同エリアの同業他社が同じ案件の募集をしている場合は、給与等の待遇をどのように設定しているか知っておいて損はありません。そういった相場情報は営業担当に聞けば調べてもらえます。相場より待遇を良くすることは難しいかもしれませんが、相場に乗っておく必要はありますので、周りを確認し、改めて待遇を設定してください。
ただ、どうしても相場より低くなってしまうということもあると思います。そういった際にも他社が取り入れている“ちょっとした待遇”の中から、取り入れられるものがあれば採用してください。例…昼食手当、アニバーサリー休暇、自転車勤務でも交通費支給 など面白い待遇を取り入れている企業は増えています。ちょっとしたものでも求職者にとってはメリットとなりますので、ぜひ検討してみてください。
集客力の高いサイトへ掲載をする
上記のように内容や待遇をせっかく工夫してもらっても、求人原稿が閲覧されなければ意味がありません。④の項目でお伝えした通り、訪問者数の多いサイトへ原稿を掲載したり、「Airワーク採用管理」採用サイトの内容を転載することが最も重要となってきます。
まとめ
人材不足は介護業界では特に深刻な問題となっていますので、工夫なしで掲載をしてもなかなか良い結果は得られないかもしれません。分かってはいるけれども何から手をつけていいかわからない、という方はまず無料で展開のできる「Airワーク採用管理」採用サイトの導入から始めてみてはいかがでしょうか。営業との打ち合わせを、採用ターゲットや社内の待遇・環境の強みを整理する機会とし、今後の採用成功への一歩にしていきましょう。
求人・採用にまつわることなら何でもご相談ください
アド・イーグルってなんの会社?
株式会社アド・イーグルは、株式会社リクルートホールディングスのトップパートナーとして様々なメディアを取り扱っている総合広告代理店です。リクナビNEXT・タウンワークなどの求人メディアやAirワークなどの企業HPのサービスやindeedなどの求人情報検索サイトを活用して各企業の課題に合わせた採用活動を提案・支援しています。